MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

携帯3社、電波の安全性「改めて生体への悪影響なし」と主張(+D Mobile)

  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070124-00000053-zdn_m-mobi

携帯3事業者(NTTドコモKDDIソフトバンクモバイル)および三菱化学 安全科学研究所は1月24日、同社らが共同で検討・実験を進める、携帯電話の電波の生体への影響に関する細胞実験の結果を公表。細胞および遺伝子レベルにおいても電波の生体への影響が確認できず、「携帯電話基地局からの電波の安全性について改めて検証できた」とした。

これは正確には「今回の実験においては悪影響が確認できなかった」というのが科学的に正しい記述だと思います。要はあることを証明するのは特定の条件下で影響が確認され、追試でも同様の結果が出れば証明できます。しかし、「無い」ことを証明するのは非常に困難です。今回の実験とは違う環境下や違う条件下では「悪影響があるかもしれない」からです。
この実験(詳細までは不明ですが)では悪影響が認められなかったということに過ぎないわけです。これを誤解するととんでもないことになります。
また、記事を読むと実験は「第三世代移動通信システム(IMT-2000)にて規定されるW-CDMAの電波を発生させる」ことで行なわれたようですが、生体への照射量が実際の使用状況と比べてどうなのかが不明です。
さらに通常は影響が無いことを確認する際にはどの程度のレベルの照射を受ければ影響が出るのかという検証が必要なはずです(5倍だと影響が出るとか、3倍までは問題が無い、など)が、そういった検証がなされたどうかも不明です。
ということでこれだけで「影響が無い」と断じるのは早計だと思います。