MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

遮断機下りず、電車が通過=ケーブル絶縁不良が原因−JR西日本(時事通信)

  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051114-00000028-jij-soci

JR西日本は14日、京都府井手町JR奈良線玉水〜棚倉間の石垣踏切で、12日にケーブルの絶縁不良が原因で遮断機が下りないまま、電車2本が通常のスピードで通過していたと発表した。通行人のけがなどはなかった。

事故の原因は絶縁材に正規の樹脂ではなく絶縁テープを使用していことによる絶縁不良だそうですが、本質的な問題点は別のところにあります。テープを使おうが樹脂を使おうが、またどんな機器であろうが、故障というのはかならずある頻度で起こるものです。その際に問題なのは故障した際には安全側に故障するようなシステム設計が必要だということです。
今回のケースでは電車が接近すると遮断機を下げなさいという信号が踏切に送られます。その際に実際に踏切が下りたかどうかを確認して下りていなければ電車を止める必要があります。たいていの踏切には踏切作動中を知らせるランプが点滅するようになっています。運転士はこれを見て安全を確認する訳です。今回このランプが正しく点滅していたのかどうかは不明ですが、「遮断機を下げろ」という信号を受け取っただけでこのランプを点滅させているのなら問題ありです。実際に下がったことを検知して点滅するシステムであれば、今回のように絶縁不良で遮断機が下がらなければ踏切の安全確認ランプが点滅せず、運転士は異常を知ることができますし、遮断機が下りていない踏切に電車が接近すると非常ブレーキを掛けるということも可能です。