近日公開予定の映画に「ヒトラー −最期の12日間−」*1というのがあります。以前、予告編を劇場で見ましたが、その時に「なぜ『最後』じゃなくて『最期』なのか?」と思いました。もちろん『最期』が死に際を意味することは知っていましたが、死に際ということばのイメージと12日間という長さとがどうもしっくり来ないんですよね。
辞書(goo 国語辞典=三省堂提供「大辞林 第二版」)を引いてみると、
- 最期〔「ご」は呉音〕
- 死にぎわ。臨終。末期。
- 「―をみとる」「友人の―に立ち会う」「あっぱれな―だった」
- 死にぎわ。臨終。末期。
- 最後
- (1)物事の一番おしまい。一番あと。最終。⇔最初
- 「―の力をふりしぼる」「―まで頑張る」「―を飾る」
- (2)(前に「…したら」「…したが」などの言い方を伴って)何かをしたらそれっきりであること。
- 「行ったら―二度と戻って来られなくなる」「見つけたが―逃がさない」
- (1)物事の一番おしまい。一番あと。最終。⇔最初
「最期」の用例を見ても短い時間という印象です。「最後」は物事の一番おしまいであり、用例も「人生の最後を飾る」のようにある程度の長さがあってもいいような感じです。それとも寿命の場合には必ず「最期」を使うというような慣わしなんでしょうか?
映画の内容よりもタイトルが気になって仕方がありません(^_^;)。
*1:映画の内容に関してはここでは論じません。