MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

『シルミド』

例によって近所のシネコンにてレイトショー。
さすがに平日のレイトショーはお客さんが少ないです。一番広いところを使っていますが、「つばなれ」していませんでした。(寂)
昨年韓国で公開され、話題となった映画です。1968年にソウルで起きた北朝鮮特殊部隊による大統領官邸襲撃事件の報復として、北朝鮮に暗殺部隊を送り込んで金日成主席を暗殺する極秘計画が進められた。
集められたのは執行されたはずの死刑囚などで、シルミ島において通称684部隊が結成された。空挺団の教導隊の指揮のもとに猛訓練が行なわれた。3年後の1971年、いよいよ作戦が実行に移されるが、部隊が出発した直後に政権担当者の異動に伴なって作戦中止が指示される。さらに、計画秘匿のため、684部隊の抹殺が指示される。抹殺計画を知った684部隊の隊員たちは教導隊を急襲して逆に殲滅。島を脱出。「大統領に会いに行く」としてソウルに向かうが、政府は彼らを『武装共産ゲリラ』の蜂起として軍による鎮圧を図った。
この事件の真相はまだ霧の中のようで、韓国では正式な調査も始まるようです(始まっている?)。この手のことはアメリカなど他国でも色々とありそうですが、助命、釈放、将校位などを約束して部隊を結成したものの、隊員たちの戸籍は抹消された幽霊部隊だったという本編での設定は悲しい物がありますね。
なお、余談ですが、映画中の字幕には誤訳がかなりあるようで、特に軍事関係の用語の誤訳が目立つようです。教導隊の隊長を「空軍」出身と言ってましたが、「空挺団」の間違いだと思いますし、教導隊の副官が「2曹」っていうのも階級が低すぎるような気がします。他にもあるかも知れませんが、こういうところはきちんと専門家の監修を受けてほしいですね。