MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

『ハッチング 孵化』 12:10


シネ・リーブル梅田 シネマ2にて。

2021年フィンランド映画
原題:Pahanhautoja
ハンナ・ベルイホルム監督作品。
フィンランドで暮らすある家族。両親と12歳の娘ティンヤ、弟の4人家族で、母親は「完璧で幸せな家族」の動画を配信することが趣味であった。
だが、ある日、1羽の鳥が侵入し、母親がその鳥の首をへし折って殺したことから不穏な動きが始まる。
殺したはずの鳥の姿が消え、森へ探しに行った娘が見たのは苦しむ鳥の姿と謎の卵であった。
娘は卵を持ち帰り、自室のベッドで温めていたのだか、あり得ないことに、卵は日に日に大きく「成長」していったのだ。そして、ある日、孵化して姿を現したものは・・・。
いやー、なかなかに怖い話でしたね。普通は卵の大きさが変わることはないのですが、本作ではティンヤの負の感情を得て育っていたんですかね。で、生まれてきた謎の生物は外見は鳥のようですが、なぜか徐々にティンヤに似てくるというのが怖いです。
また、「完璧で幸せな家族」を標榜する母親も実態は出入りの職人との不倫に走り、その男の家で暮らしたりする始末で、家族の裏の顔が暴かれていきます。その最たるものが「孵化」したヤツな訳で、衝撃的なラストを迎えます。
あれって、ある種の「託卵」じゃないのかな?(^_^)