MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

読了「円弧」ケン・リュウ(ハヤカワ文庫SF『もののあわれ』より)

ケン・リュウの傑作短編集2『もののあわれ』に収録されている「円弧」(映画『Arc アーク』の原作)を読みました。

ストーリーはおおむね映画と同じですが、舞台はアメリカです。
登場人物の名前がリーナ、エマなので、映画ではリナ、エマと日本人でもそんなに無理の無い似た名前にしています。
短編ながら一番の違いはリーナが子どもを産み、棄てる過程が描かれていることですかね。
また、リーナが晩年に産んだ子どもの父親は当初の結婚相手(映画では天音)とは別の男性でした。映画では天音の凍結精子(のはず、明確には描かれていませんでしたが、天音が精子の凍結保存をしたという描写はありました)だったので、そこが決定的に違いますね。
【追記】表題作の「もののあはれ」 も読みました。地球が小惑星「鉄槌」と衝突する際に脱出して、はるかかなたの惑星を目指す宇宙船が舞台の話です。これはなかなか渋いなぁ、と思いましたよ。
なお、他も読むかどうかは思案中です。
なお、解説によると「円弧」は不死を扱った “地球篇” で、次の「波」が “宇宙篇” だとのことなので、読んでみるかな?と思っています。