MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

読了「騙し絵の牙」塩田武士(角川文庫)

先日、映画が公開されましたが、その原作です。小説の段階で大泉洋をあて書きしたという珍しい小説です。
大手出版社薫風社を舞台にカルチャー雑誌「トリニティ」の編集長・速水が奮闘するという基本は同じですが、話の展開や登場人物はかなり違います。
映画では準主役の編集者・高野恵(松岡茉優)はまだ若い新人編集者でしたが、原作では三十代で速水と関係を持っているという設定でした。
役員たちの立ち位置も名前も違いますし、同じ点を探すのが難しいほどですね。
一番の違いは最後に薫風社を去って、独立するのは誰か?というところですかね。まあ、その独立の方向性も正反対だったし・・・。
【余談】まあ、どちらも面白く、十分に楽しめました。強いて言えば、映画の速水が最後に「してやられた感」を出していたのが、特に面白かったですね。
誰か旨い人が映画版のノベライズを手掛けてくれないですかね。原作者自身がというのは無理かな?(^_^)
【余談2】原作ではアマゾンやヤフーを思わせる企業が出てきましたが、みんな仮名になっていました。しかし、LINE だけはそのままでしたね。まあ、他の映画やドラマでも普通に使っていますが、あれは公認なのかな?
ちなみに、映画ではアマゾンが実名で出ていましたが・・・。