MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

『薬の神じゃない!』 10:30

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シネ・リーブル梅田 シネマ3にて。

2018年中国映画。
原題:我不是薬神
ウェン・ムーイエ監督作品。
上海。人生のどん底にあった回春薬店の主人チョン・ヨンは、慢性骨髄性白血病患者からの依頼をきっかけに、海外から安価な医薬品の密輸・販売に手を染める。やがてその事業は拡大していくのだが・・・。
これは実話を元にした作品だそうですが、中国ではジェネリックは認められていないんですかね? とにかくスイス製の白血病の薬が高価で庶民は買えない、というスタンスですが、確かに一瓶4万元だと、今のレートなら約60万円にもなりますからね。月収を全部注ぎ込んでもまったく足りませんね。ただし、新薬の開発には莫大な開発費がかかるし、製薬会社もすべての開発がうまく行く訳ではないので、不調に終わった案件の開発費も含めて回収できないと、会社が潰れてしまいますからね。なので、早期に保険適用を受けられれば庶民も購入できる価格になるのですが・・・。
エピローグで、その後、中国でも保険適用されるようになったとありましたが、日本でも保険適用までの時間が長いんですよね。
まあ、その隙間を埋めるのが、本作のインド製の薬なんですが、関税(後に撤廃)が高いし、中国内で未承認なので、日本でいう薬事法違反になるのでしょう。
それにしても、捜査会議にスイスの製薬会社の中国法人の幹部を同席させるとか、癒着してますよ、と宣言しているみたいですが、大丈夫なのか?
【余談】字幕ではインド製のクスリを「ジェネリック」と呼んでいましたが、厳密には違うのかな?と思います。特許権が切れているのかどうか分からない、中国で(またはインドで)製造販売が承認されていない。