毎日新聞に2017年8月1日から翌2018年の7月31日まで１年間にわたって連載された作品です。
池袋で女性が殴打され殺害された事件を発端に被害者に関係のあると思しき12年前の殺人事件が再捜査されることになった。被害者家族、容疑者、周辺人物、当時の捜査関係者、など多数の人間がそれに影響されて、様々な動きを見せるのだが・・・。
ということで、一種の群像劇です。ミステリ的な要素もありますが、基本は登場人物の心の動きを追いかけていく作品と言えますね。
謎解きではないので、「犯人は○○だ！」的な解決シーンは無いので、そういうのを期待した人は肩透かしを食らうかもしれません。
【追記】確認したら、すでに単行本が刊行されていますね。それによると「合田雄一郎、痛恨の未解決事件」と書かれていました。合田は12年前の事件の捜査担当者で、現時点では警察大学校の講師をしているという設定でした。ただ、再捜査を受けて、色々と動き回ったりはしていましたが、主役ではないですね。というか群像劇なので、主役はいないです。(^_^;)
