MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

『島にて』 10:00

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十三の第七藝術劇場にて。

2019年『島にて』製作委員会作品。
監督:大宮浩一&田中圭
山形県唯一の有人離島・飛島の人々の暮らしを記録したドキュメンタリー作品です。
昔は北回り航路の要所として栄えたそうですが、今は過疎と高齢化が進んでいます。そんな飛島の平成最後の年を収めています。
σ(^_^)も島に行くというのには学生の頃から興味はありましたが、一番のネックが交通手段が基本的に船なので、行くだけで時間がかかることですね。
さて、高齢化が進む島では小中学校の生徒は中学三年生が一人だけで、このままでは本作の撮影が終わる来春には子供がいなくなって廃校になりそうです。
その中学生も9年前に五人家族で島に移住してデイサービスを始めたことで島の学校に入学したので、元々の島民の子供はとっくにいなくなっていたようです。ちなみに上の子供たちは進学のために島を出ています。
島には診療所はありますが、常駐する医師はなく、週に一度本土からやってくるだけだとか。緊急の際は本土からドクターヘリが飛んでくるため、ヘリポートも整備されていましたが、照明が見当たらなかったので、夜間は着陸できないのかな?
いやー、どこの離島も同じかもしれませんが、基本的に一次産業しかなく、高校も無いので、人が移住する要素が無いんですよね。映画の中で定年後に島に移住して海岸のゴミ拾いや枝の伐採などをして暮らしている人が出てきましたが、老後を送る人がいても将来の展望は開けません。
そんな島でもお盆の時は帰省客で人口が倍増し、定期船も1日1往復なのが3往復に増便されます。でも、先祖を迎える迎え火もLEDの懐中電灯を振り回すというあたりはちょっと残念かも。
最後は高校進学のために島を出る子を送り出す人たちの映像で終わりますが、将来の見通しは明るいものではなさそうです。