MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

『決算!忠臣蔵』 16:40

f:id:MAROON:20191211080808j:plain
高槻アレックスシネマ スクリーン1にて。
2019年「決算!忠臣蔵」製作委員会作品。
監督:中村義洋
原作:山本博文『「忠臣蔵」の決算書』
出演:堤真一大石内蔵助)、岡村隆史(勘定方・矢頭長助)、濱田岳大高源五)、横山裕不破数右衛門)、山口良一(井上団右衛門)、妻夫木聡菅谷半之丞)、石原さとみ瑤泉院)、荒川良々堀部安兵衛)、西村まさ彦(吉田忠左衛門)、大地康雄(奥野将監)、木村祐一原惣右衛門)、寺脇康文(間瀬久太夫)、鈴木福(大石主悦)、波岡一喜(河村伝兵衛)、島津健太郎竹内結子(大石理久)、阿部サダヲ浅野内匠頭)、笹野高史(落合与左衛門=瑤泉院用人)、西川きよし(大野九郎兵衛)、近藤芳正(進藤)、上島竜平(早川惣介)、滝藤賢一(戸田采女正)、板尾創路(落合与左衛門=大垣藩家老)、堀部圭亮(長次)、桂文珍(祐海和尚)、村上ショージ(塩問屋)、他。
元禄14年、お家再興の望みを絶たれた赤穂藩筆頭家老・大石内蔵助は、吉良邸討ち入りを計画。だが、その予算には上限があり・・・。
通常はクライマックスとなる討入りの場面が無いという異色の忠臣蔵映画です。経費の面に注目して赤穂浪士の吉良邸討入りまでの経過を描いた作品で、殺伐としたシーンは一度だけしかありません。(^_^)
好き嫌いはあると思いますが、吉本の芸人が多数出演しています。もっとも演技歴の長い方がほとんどなので、違和感はありません。それよりも赤穂藩士があんなベタな関西弁で話してたとは思えないんですが・・・>西村さん!(他多数)
【余談】やはりズラを着けていると本人認識に支障が出ますね。大地康雄さんなんか、普通なら見てすぐに分かるのに、本編中は「見覚えあるけど誰だったかな?」と悩んで、エンドロールを見て、「そうそう!」と認識し直しました。(^_^;)
【余談2】史実では矢頭長助は赤穂を退去後に大坂で病没したようで、この映画のような死に方ではなかったようです。
【余談3】冒頭で二八そば十六文を480円としてその後の貨幣価値を計算していますが、屋台のそばで480円は高いような・・・。また、基準として夜鳴き蕎麦を使うのはどうかと思いますね。(原作の通りなのかな?)
でも、せめて主食の米とか、奉公人の給金とか、長屋の店賃とかの方がリアルな感じがします。もっともそれらは変動が大きかったり、地域差が大きかったりするので、基準にしにくかったのかもしれません。
また、蕎麦(蕎麦切り)が庶民に普及するのは元禄頃と言われているので、忠臣蔵の頃に蕎麦屋が一般的だったかどうかは微妙ですね。
また、天麩羅蕎麦が普及したのは江戸中期以降とされるので、本編のように天ぷらをのせて三十二文請求されて慌てる、というようなことは無かったと思われます。
まあ、この辺の時代考証をどこまで本気でやったのかは分かりませんが・・・(^_^;)。